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外壁塗装・屋根塗装の塗料の種類と選び方

外壁塗装を検討するうえで欠かせないのが「どんな塗料でお願いするか?」という塗料選びですよね。色や価格はもちろんですが、最新技術の粋を集めた塗料には「高耐久」「低汚染」「遮熱・断熱」といった様々な機能性を兼ね備えたものまで、実に多くの塗料が存在します。
それぞれでメンテナンスサイクルや費用などが変わりますから、選ぶ側のお客様としては「我が家にはベストな塗料は何なのか?」と、人生でそう何度も行う事のない外壁塗装ですから迷ってしまいますよね。
こちらのページでは外壁塗装の塗料の種類、そして選び方まで解説しています。
これから外壁塗装を検討する方必見の内容です!
長い文章のページとなっていますので、内容を動画でもまとめています。動画で見たいという方はこちらをご覧ください!
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お住まいの塗り替え、できるだけ高性能で価格が安い塗料を選びたいという方も多いのではないでしょうか。
そこで塗料についてご自身でネットで調べたところ、「アクリル塗料、ウレタン塗料、シリコン塗料、フッ素塗料、無機塗料と5つのグレードがあることはわかったんだけど…」と、種類の多さからどの塗料を選ぶのがベストなのか、余計に悩むようになってしまうケースはよくあります。

実はこの「アクリル」「ウレタン」「シリコン」「フッ素」というのは塗料の材料として使われている合成樹脂を指しており、塗料の耐久性を決定する非常に重要な要素となります。
※無機塗料は無機物を主成分とした樹脂が塗膜を形成します。

さらに色々なホームページを見てみると、
- ☑ アクリル塗料は安いが耐用年数が短め、フッ素塗料は高いけど耐用年数が長い
- ☑ 迷ったらシリコン塗料を選べば間違いない
- ☑ 最近ではシリコン塗料とフッ素塗料の間に低汚染機能を備えたハイブリッド塗料が登場した
- ☑ 耐用年数だけで言えば無機塗料がオススメ
など様々なことが書かれていますよね。
実に多くの塗料が世の中に存在し、色々なことが書かれているうえに、さらに科学的な解説も多いため、どうしても「ややこしい」「難しい」と感じるポイントが多いのです。
そのため、却って塗料選びの難所となってしまうこともしばしば……。
そこでまずは塗料の種類についてわかりやすく分類してみようと思います!

アクリル塗料
かつては外壁塗装の主流と呼べる種類だったアクリル塗料ですが、現在では新築時にも塗り替え時にもほとんど使われなくなりました。
使用機会が減った大きな理由は、アクリル塗料以上に耐用年数の長い種類が多く登場したことです。
ただし、他と比べて発色が良いというメリットがあるので、「数年持てばいい」といった期間限定の建物への塗装には使われることもあるようです。
そういった建物の運用をしたい方、または低価格を活かして塗り替えを何度も行いたい方にはお勧めです。
また、耐久性が高い「ピュアアクリル塗料」についてはこの後の解説で登場しますので、そちらを確認してみてください。
価格(㎡単価) | 1,000~1,500円/㎡ |
耐用年数 | 5年~8年程度 |

●費用が安い
●発色の良さと豊富なカラーバリエーション
●透湿性の高さ
●扱いやすさ

●屋外での耐久性に難があるので、頻繁な頻度で塗り替えが必要
●透湿性が高いので水分を嫌う外壁材には向いてない
●ひび割れが出やすい
ウレタン塗料
主成分であるウレタン樹脂は柔軟性に優れているため、木部や金属、プラスチックに至るまで塗る場所を選ばない万能選手で、環境と立地によってはそれなりの耐用年数も期待できるという特徴があります。
ただ、今ではウレタン塗料よりも価格と性能のバランスに秀でたシリコン塗料が主流となっています。
価格(㎡単価) | 1,800円~2,500円/㎡ |
耐用年数 | 7年~10年程度 |

●一般的なお住まいなら塗る場所を選ばない汎用性
●価格も安め

●シリコン塗料との価格差があまりなくなったので、積極的に選択する理由がなくなった
シリコン塗料
シリコン塗料は外壁塗装において一番使用されている種類と言えます。
低コストかつ耐用年数もそれなりに長いことから、数多くの支持を得てきました。
約70%の外壁塗装で使用される塗料の種類というデータが、シリコン塗料のコストパフォーマンスの良さを物語っています。
価格(㎡単価) | 2,500円~3,500円/㎡ |
耐用年数 | 10年~13年程度 |

●どのメーカーでも売れ筋の塗料だったので、数多くの製品が存在するために選択肢が多い
●多くの製品が生まれたので、生産管理などのノウハウが蓄積されている
●耐汚染性に優れる
●コストパフォーマンスが格段に良い

●価格が安いものからある程度高いものまで存在し、性能はほぼ値段に相当
●シリコン塗料という理由だけで選択してしまうと期待はずれになることも
ラジカル制御型塗料
2010年代より各メーカーがこぞって新製品を投入しており、競争が激しいジャンルと言えるかもしれません。
「ラジカル」、「ハルス」、「ハイブリッド」といった単語を組み合わせて商品名にしているメーカーが多く、ややこしい上に扱う業者によっても「ラジカル塗料」、「ラジカルフリー塗料」、「ラジカル制御型塗料」と呼称がさまざま。
ラジカルを簡単に説明すると、塗料の樹脂や顔料にダメージを与えることで塗膜の劣化を引き起こしてしまう物質です。
ほどんどの塗料に含まれる顔料の「酸化チタン」が紫外線を吸収することでラジカルは発生します。
そのラジカルの発生を抑制する機能を持たせることで塗膜の劣化を遅らせ、塗料としての耐用年数を延ばせるのがラジカル制御型塗料の特徴となります。
登場から年数が浅いうちはラジカル制御機能の評価段階ということもあり、あまり使用機会が多いとは言えない塗料でした。
しかし、「パーフェクトトップ」をはじめとした商品は既に販売から12年以上が経過しており、当時に塗装されたラジカル制御型塗料は現在でも問題なく外壁を守っていることから、確かな実績が人気を後押しするようになって来ています。
価格(㎡単価) | 3,000円~4,000円/㎡ |
耐用年数 | 12年~15年程度 |

●シリコンよりも耐用年数が長く、費用対効果も高い
●ほとんどのラジカル制御型塗料が低汚染機能を兼ね備えている

●この先も実績証明の判断が必要な塗料である
実績は証明されてきていますが、「この先もまだ実績証明の段階にある機能」でもあります。
また、ラジカル制御型塗料はあくまで「ラジカル制御機能を持つ塗料」を指すものであり、ベースにはアクリルやシリコンといった樹脂が用いられていることを頭に入れておきましょう。
ジャンル分けとしては、シリコン塗料やフッ素塗料の中でラジカル制御機能を持った塗料が存在しているということです。
塗料が得意・不得意とするものはベースになる樹脂の影響が大きくなりますので、ラジカル制御機能だけに注目するのではなく、塗装対象に塗料の特性が合っているかをしっかり判断することが重要です。
ナノテクノロジー塗料
ナノテクノロジー技術を応用した21世紀型塗料で、低汚染という特徴を備えています。
石油由来の原料を大幅にカットできるので、SDGsにおける環境への取り組みにも貢献できるエコロジーな塗料でもあります。
艶を抑えたマットな仕上がりが特徴です。
ナノテクノロジーを駆使した樹脂にはガラスの微粉末である「シリカ粒子」が均一に分散するよう内包されており、塗膜に汚れが侵入するのを高い精度でブロックしてくれます。
また、親水性(表面に水が膜を作る性質)も高く、付着した汚れを雨水が浮かせて洗い流す効果も兼ね備えています。
価格(㎡単価) | 2,500円~5,500円/㎡ |
耐用年数 | 12年~20年程度 |

●親水性による低汚染機能を備えており、降雨で汚れを洗い流せる
●シリコン塗料の他にフッ素系の商品が登場し、耐候性や低汚染性が向上
●ラジカル制御機能も組み込まれる贅沢仕様

●艶の調整ができないため、マットな仕上がり以外を求める方には不向き
●鮮やかな色が作れない
●製造しているメーカーが限られる
ピュアアクリル塗料(アクリル100%塗料)
アクリル塗料から不純物を完全に除いたピュアアクリル塗料は、フッ素塗料と同等の耐用年数と汚れにくさを実現しました。
また、最大の特徴は弾性に優れていること。
クラックへの追従性が高いので、モルタルなどひび割れが入りやすい外壁に向いています。
価格(㎡単価) | 3,800円~4,500円/㎡ |
耐用年数 | 15年~18年程度 |

●弾性の高さによるクラックへの追従により、下地の外壁にひびが入ってしまっても目立ちにくく、雨水の浸入も防ぎやすい
●一般的なシリコン塗料よりも耐用年数が長い

●高い弾性を持つ塗膜はゴムに近い質感となり、塗膜が硬い塗料に比べると汚れがくっつきやすいことに注意が必要
●クラックが入りにくい外壁では弾性である必要性を感じられない
フッ素塗料
高価な塗料に分類される種類ではあるものの、耐用年数が長いため頻繁に塗り替えができないビルやマンションといった建物に利用され、耐候性と寿命の長さがしっかりと証明されています。
その実績からスカイツリーの塗装にも使われました。
近年では選びやすい価格帯の商品が増加し、一般住宅の外壁塗装に使用される機会も増えています。
価格(㎡単価) | 3,500円~5,000円/㎡ |
耐用年数 | 15年~20年程度 |

●公共の建物にも多く施工されているという抜群の信頼性と、それを証明する実績
●綺麗を長続きさせ、耐用年数を長くするオーバーコートなどのオプションも用意されている機能性の高さ
●温度変化にも強いことから、寒い地域・熱い地域でも性能を十分に発揮できる

●近年では同価格帯でさらに耐用年数が長い塗料も存在する
●再塗装が難しい
●塗膜が硬いため、ヘアクラックが発生しやすい
無機塗料
紫外線や雨水の影響を受けない無機物を主成分とした樹脂が用いられているため、これまでご紹介した塗料の種類の中でも耐候性が群を抜いて高く、耐用年数が20年以上のとにかく高耐久な塗料です。
無機と有機のシリコン結合の良いところを組み合わせています。
価格(㎡単価) | 4,000円~5,000円/㎡ |
耐用年数 | 20年~25年程度 |

●とにかく耐候性が高く、綺麗な状態を保ちやすい
●公共性の高い建物、海の近くのプラントや工場などでしっかりと実績を残しており、耐用年数の長さを証明している
●有機物の含有量が少ないため、苔やカビが繁殖しにくい

●塗膜が硬い種類の無機塗料は下地が割れやすい木部などへの塗装は向いていない
※弾性(柔軟性)の高い無機塗料も存在しているため、塗装箇所に合わせた塗料選びが重要です。
●一般的な塗料よりも伸びにくいため、塗装の仕上がりに職人の技量が大きく関わる
●他種類の塗料よりもコストが高い
それぞれの塗料ごとに特徴や価格、耐用年数を見てきました。
全体を通して耐用年数が長い塗料ほど価格帯も高くなるのが塗料全般の特徴だとも言えますね。
各メーカーより種類別に様々な塗料が販売されており、外壁塗装を依頼する場合は塗装業者から塗料のご提案を受けるケースがほとんどだと思います。
例えば「薦められた塗料で良いか判断ができない」「本当にシリコンでいいのだろうか?」「ナノテクノロジー塗料で我が家の不満は解消できるのか?」など、気になることがある場合には複数の業者に提案・お見積りをお願いすることも最適な塗料を選ぶための方法としては有効です。


例えばシリコン塗料でも「水性」と「油性」が存在するように、塗料は希釈剤に水を使用するのか、それともシンナーなどの溶剤で薄めるのかによっても特徴が異なります。
ここでは具体的に「水性」と「油性」の違いや、それぞれの特徴について見ていきたいと思います。
水性と油性の違いとは?
そもそも塗料は、「合成樹脂」「顔料」「添加剤」の3つの成分で作られています。

合成樹脂 | アクリル、ウレタン、シリコン、フッ素といった塗料の主成分で、塗料の性質や耐久性を左右します。 |
顔 料 | 塗料の色を決定する原料です。 その中でも落ち着いた色調の無機顔料(鉱物顔料)と色彩豊かで鮮やかな発色が得意な有機顔料に種類が分かれ、その違いは耐候性や価格にも関わります。 |
添加剤 | 塗料の品質を安定させるための成分です。 例えばたれ防止、気泡痕跡発生防止、防カビ・防腐などの機能を追加してくれています。 |
こうした3つの成分で作られている塗料ですが、そのままでは外壁塗装で使用する状態になっていないため、「水」か「溶剤」のどちらかを混ぜることで希釈する必要があります。
この時、希釈材として水を使用する塗料を「水性塗料」、シンナーなどの溶剤を使用する塗料を「油性塗料」と言います。


現在、外壁塗装においてはほとんどのケースで水性塗料が使用されています。
一昔前までは油性塗料よりも耐久性が劣っていた水性塗料ですが、現在では技術開発が進んだことで価格・耐久性ともに大きな差はなくなってきました。
ただし、外壁材や塗る場所によっては水性塗料よりも油性塗料が適している場合もあります。

また、水性塗料は油性塗料と比較して「臭いが少ない」という特徴もあります。
室内塗装を行う場合では、赤ちゃんや小さなお子様、ペットがいるご家庭でも安心してお選びいただくことができるのは大きなメリットですよね。

さらに、水性塗料は油性塗料と比較して大気汚染の原因ともなるVOC(揮発性有機化合物)の排出が少ないため、現代の課題とされている環境への取り組みに貢献できるメリットもあります。
SDGs(持続可能な開発目標)でも自然保護が国際社会の共通目標となっています。
そうした社会背景からも、SDGsの目標実現に向けて水性塗料の開発が進み、今後は塗料の主役になっていくことが十分考えられますね。


シンナー等の溶剤を使用するため、水性塗料と比較すると「臭いが強い」というデメリットがあります。
しかし、一方で耐久性に優れているため、外壁塗装よりも耐久性が必要とされる屋根塗装においては現在も油性塗料を使用するケースがほとんどです。
密着力も水性塗料より高く、鉄部やツルツルした材質への塗装には油性塗料が向いています。



塗料の事を調べていくと、「1液型と2液型がある」という説明を見かけたことがありませんか?
1液型か、2液型か、そこまでお客様自身でお選びいただくことは基本的にありませんが、塗料の性質を理解するには役立つ知識ですので、詳しく解説したいと思います!

2液型
塗料(主材)と硬化剤が別々になっており、使用時に主材と硬化剤を混ぜて使用するものを2液型と言います。
塗装直前に硬化反応を引き出すことで強固な塗膜を作ることが可能であり、塗装可能な材質の範囲が幅広いというメリットがあります。
ただ、1液型と比較すると使用する分に応じて硬化剤を混ぜる手間や、数時間で固まりきってしまうために作り置きや保存が効かない点がデメリットとなります。



1液型
硬化剤が最初から主材に混ぜられているものを1液型と言います。
硬化剤を都度、混ぜ合わせる必要がないため手間が掛からないうえに、2液型のように即座に塗料を使い切らなくてはいけないといったこともないため、余ってしまった塗料を翌日でも使用することができるなどのメリットがあります。


元は2液型塗料しか存在しませんでしたが、混合・攪拌の手間、効率を改善させるために開発されたのが1液型塗料なのです。
特に2液型は撹拌時に希釈配分を間違えると塗料本来の性能を発揮できませんが、1液型はその心配がなく、施工品質を一定に保てるというメリットもあります。
2液型に劣るとされていた耐久性も、近年ではあまり差がなくなってきています。

街の外壁塗装やさんでは、お客様のご希望をお伺いしたうえで耐用年数や価格などを考慮し、最適なタイプでの塗装をさせていただいております。

外壁塗装を検討する際には、耐用年数や塗料が持つ機能も気になりますが、やはり見た目が一番気になるという方も多いのではないでしょうか?
「我が家には何色が似合うだろう?」と美しくなったご自宅を想像すると嬉しい気持ちになりますよね。
ですが、見た目や印象を決定づけるのは色だけではありません。
「塗料の艶」も重要な要素なのです。

塗料の艶には5段階存在します
- ・艶あり
- ・7分艶あり
- ・5分艶あり
- ・3分艶あり
- ・艶消し(艶なし)

※塗料の種類によっては艶の種類が少ないものも存在します。
艶あり、艶なしによって見た目の雰囲気はもちろん、実は耐用年数の違いや汚れにくさなどにも違いが存在します。
塗料を選ぶ際にはこうしたことも知っておくと大変便利ですね。

アクリル、ウレタン、シリコン、フッ素などの塗料の種類から始まり、水性塗料と油性塗料の違いなど塗料について基本を見てきました。

これから外壁塗装を検討する方の中には「シリコンの水性塗料でお願いしたいな」「耐用年数を延ばしたいからフッ素塗料がいいな」など、具体的なイメージができたという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
しかし、ここで覚えておいていただきたいことは
☑ モルタルやサイディング、ALCなどお住まいの外壁材の種類
☑ 初めての外壁塗装なのか、二回目の外壁塗装なのか?
☑ 鉄部や木部など外壁材以外の部位への塗装
などの条件によってベストな塗料が異なるということです。

外壁塗装を行う際には併せて木部や鉄部など、お住まいの付帯部を塗装するケースがほとんどですが、場所によって適切な塗料は様々だということを理解しておくと良いでしょう。
例えば鉄柵などの塗装を行う場合、鉄部へ適している塗料の選定を行わなければすぐに塗装が剥がれてしまったり、錆の再発などの原因となる可能性が高まります。
他にもアルミや木部にはそれぞれに適した塗料があります。
それぞれの外壁材と相性の良い塗料の性質
簡単にまとめてみましたので、塗料選びにお役立ていただければ幸いです。
外壁材の種類 | 相性の良い塗料の性質 |
---|---|
モルタル | 弾性の高い塗料 |
窯業系サイディング | 透湿性の高い塗料 |
金属サイディング | 防錆効果のある下塗り材・断熱塗料 |
ALC | 透湿性の高い塗料 |
難付着サイディング | 難付着サイディングに対応可能な下塗り塗料 |
※あくまで参考であり、実際は現場の状態や条件によっても最適な塗料が変わりますので、気になる方は無料診断・お見積もり作成をご活用ください!

過酷な環境から外壁を守るための塗料。
これまでの歴史の中で各社が技術を競い合い、大きな発展を遂げてきました。
色や作業効率の改善だけでなく、遮熱や断熱、低汚染性という機能がまさにそうであり、私たちの生活をより快適なものにしてくれます。
ここでは現在、注目されている塗料が持つ機能について、代表的なメーカー塗料と併せて見ていきたいと思います!
長寿命を実現するために付加される機能
ナノコンポジット技術
ナノテクノロジー技術によって、塗膜の成分となる樹脂を1メートルの10億分の1のサイズまで微小化すること。
塗膜が緻密となり、均一化することによって長い耐用年数と汚れにくさを獲得できます。

ラジカルフリー(HALSハイブリッド)
塗膜の色褪せの原因となる紫外線を吸収するだけでなく、劣化の原因となる成分(ラジカル)が発生した場合はそれを閉じ込めて悪影響を及ぼさないようにする技術です。
各メーカーによってラジカルフリーやラジカル制御、HALSハイブリッドと呼称が違います。
紫外線吸収とラジカル制御の2つで劣化を抑えていることが、ハイブリッドと称される所以です。
塗膜に無機成分を配合するハイブリッドとは別物ですので注意しましょう。

低汚染を実現するために付加される機能
塗膜への親水性の付加
どんな環境であっても外壁に汚れは付着します。
その汚れよりも水分の方が外壁に付着しやすいとしたら、どんなことが起こるでしょうか。
親水性が高ければ、水分が汚れの下に潜り込んでくれます。
こうなると汚れは外壁から浮いた状態となり、雨で洗い流されやすくなるのです。
ナノテクノロジーや光触媒などの技術によって親水性を付加することができます。

●使用されている塗料
ナノコンポジットシリーズ ダイヤスーパーセランシリーズ
パーフェクトトップ アレスダイナミックTOP ハイウエザーDC
エスケープレミアムシリコン ハイドロテクト カラーコートなど
劣化の原因でもあり、光触媒技術の核でもある顔料酸化チタン
この酸化チタン、日光にあたると様々な物質を分解してしまうという特徴があります。
日光によって酸化チタンが塗膜を分解してしまうから、劣化してしまうのです。
この酸化チタンの特徴を応用し、汚れを分解させてしまう機能を持たせたのが光触媒塗料です。
デメリットをメリットに変えてしまうなんて本当にすごいことです。

遮熱・断熱といった快適を実現するために付加される機能
遮熱機能の付加
太陽光を効率よく反射する、赤外線を吸収させないといった仕組みで室温の上昇を防ぎ、エアコンの稼働率を下げ、光熱費を節約することができます。
光熱費の節約は二酸化炭素の排出を減らすことができますので、環境にもやさしいのが特徴です。

断熱機能の付加
外の暑さを室内へ伝えない、お部屋の暖かさを室外へ逃がさない機能です。
熱の移動を非常にゆっくりするイメージをお考えください。
例えば、真夏の暑さが室内へ伝わるのに16時間以上かかるとしたら、いかがでしょうか。
日が出た時の暑さが室内へ伝わったと思ったら、既に日は暮れています。
熱源はなくなってしまっているので、温度が上昇することはほとんどありません。

鉄部・金属部で錆の発生を抑制する機能
錆止め機能の付加
マンションやアパートに多い鉄骨の外階段や、近年で一気に需要を伸ばした金属製サイディングでは錆を発生させないためのメンテナンスが重要となります。
そこで用いられるのが、錆の発生をなるべく抑える機能を搭載した下塗り塗料です。
錆止め塗料は防錆効果の高い亜鉛などを顔料として含み、錆の原因となる酸素や水分が鉄部へ接触しないための皮膜を形成する効果があります。


こうして見ると塗料には本当に様々な種類があって、一体どれを選んでいいのか逆に分からなくなってしまったという方がいらっしゃるかもしれません。
私たち街の外壁塗装やさんは日々外壁塗装の現場を管理し、これまで数多くの外装リフォームを行ってきた実績があります。
お客様が最終的な決断をしていただけるようなわかりやすい説明・ご提案をさせていただきますので、ご不明点やご不安があればご遠慮なくお申し付けください。

お客様が塗料を選ぶ際には、目的や予算、好みなどをまずはお伝えください。
ご予算 | どれくらいの費用をお考えですか? |
色・艶 | どのような色がお好みですか? 光沢のある艶ありがお好みですか? またはマット(艶なし)な仕上がりをご希望ですか? |
機能性 | 遮熱、断熱、低汚染性などご希望はございますか? |
メンテナンスサイクル | 耐用年数はどの程度をご希望されますか? |
もちろん、はっきりとしたご要望がなくても、塗料について熟知したスタッフによる徹底したヒアリングから理想の塗料選びをサポートいたします!
ご安心ください。
塗料はその性能や耐用年数が上がるほど高価になっていきますが、必ずしも高価な塗料がお客様にとって一番であるとは限りません。
現在のお住まいのこと、将来のことなどお客様の不安や悩みを解消し、希望を叶えるための外壁塗装ですから、是非一緒にお住まいのことを考えていきましょう。
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